感染症情報

【横須賀市インフルエンザ発生状況】
(横須賀市健康部 保健所健康づくり課提供)

インフルエンザ発生状況
横須賀市内のインフルエンザ流行情報を、市域を4分割した図でお知らせしています。
情報は週1回更新しています。

麻しん(小児・成人)について(神奈川県感染症発生情報より)

kansen1発熱、発疹等、麻しんを疑う症状のときは、登校や外出を避け医療機関に相談するようにしましょう。また、とくに乳幼児を連れて大勢の人が集まる場所に行くことは避けましょう。
麻しんはワクチンで予防できる病気です。1歳児と小学校入学前の1年間の子供は定期接種としてワクチン接種が受けられます。
それ以外で、麻しんワクチン未接種で麻しんにかかったことのない方は、早めにワクチンを受けましょう。

夏の注目感染症≪腸管出血性大腸菌感染症≫
(厚生省食中毒関連情報より抜粋)

kansen2夏になると、腸管出血性大腸菌感染症の感染が増えます。代表的な原因はO157がほとんどですが、O26、O111などさまざまなものがあります。
この感染症は汚染された食品からの感染が多いですが、感染者の便を介しても感染します。食品はよく加熱し、調理器具の消毒・殺菌などを心がけるようにしましょう。
また排便後、食事の前などは、石鹸と流水で十分に手洗いをしましょう。

腸管出血性大腸菌感染症の症状は?

この感染では、症状がまったくでないものから軽い腹痛や下痢のみで終わるもの、更には頻回な水様便、著しい血便となることがあります。発熱はあっても多くは一過性です。
また、まれに溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症などの重症合併症を発症するといわれています。激しい腹痛や血便があった時は、すぐに最寄の医療機関を受診するようにしましょう。

どんなときに発生しやすい?

食中毒は一般に、気温が高い初夏から初秋にかけて多発します。この時期は、食中毒菌が増殖するのに適した気温であり、これに人の体力低下や食品などの不衛生な取扱いなどの条件が重なることにより、発生しやすくなると考えられています。したがって初夏~初秋は腸管出血性大腸菌がが多発する時期なので、十分注意が必要です。

海外におけるコレラの流行について

kansen3コレラは1日(数時間)~5日間の潜伏期を経て、突然激しい下痢や嘔吐が発症する腸管感染症です。通常、腹痛や発熱はみられません。水様便は便臭はなく、重症の場合は米のとぎ汁様を呈します。そのため、大量の水分と電解質が失われ、脱水、虚脱に陥ることがあります。近年は、こうした定型例は極めて少なく、軽症あるいは無症状に経過する例がほとんどで、細菌学的検査をしなければ診断が困難です。
しかし、感染力は強く、胃腸の弱い人や高齢者、乳幼児では重症化し、死亡する例もあることから、油断はできません。コレラは広く世界に分布しており、特に熱帯、亜熱帯地域に多くみられます。通常、患者発生の報告が最も多いのは、7月~9月です。状況によってはさらなる患者発生の増加が危惧されますので、渡航の際には十分ご注意ください。

一般的なコレラの予防法

(1) カットフルーツ、生野菜、生の魚介類等は避け、加熱調理された物を食べましょう。
(2) 生水やフレッシュジュースのほか、氷の飲用も避けましょう。
(3) 無理な旅行日程などで体調を崩し、抵抗力を落とさぬよう心がけましょう。

予防接種について

効果は比較的低く、50%程度であるといわれています。通常は2日の接種(約1週間、間隔をあける)が必要で、有効期限は半年です。
海外滞在時及び帰国時に下痢や腹痛、発熱等が生じた場合は、検疫時にすすんで申告下さい。

咽頭結膜熱(プール熱)に注意しましょう!

プール熱(咽頭結膜熱)ってどんな病気?

4,5日続く高熱(38℃~39℃)、のどの痛み、結膜炎(眼の充血・痛み)の3つの症状が特徴です。アデノウイルスが病原体です。アデノウイルスは、口・鼻の中やのどの粘膜あるいは眼の粘膜などから体に入り込んで感染します。プールを介して流行することが多いので、プール熱とも呼ばれています。
潜伏期間は5日間から10日間です。15歳までの子どもがかかる場合が大部分です。感染したら、学校などを休んで医療機関への通院以外は外出しないようにしましょう。
学校保健法では、主要症状が消退した後2日を経過するまで、出席停止となります。そのため、横須賀市では、医師の許可があるまで出席停止としています。

予防方法は?

kansen4プールの前後は、シャワーをよく浴びるようにしましょう。タオルは自分専用のものを使用しましょう。他の人とのタオルの貸し借りはやめましょう。
また、手を介して病原体のアデノウイルスを運んでしまうことがあるので、手をよく洗うことを習慣づけることが大切です。目にウイルスを運んでしまう可能性があるので、目はこすらないようにしましょう。

学校、幼稚園や保育園などでの注意事項は?

☆ハンカチ・タオルの貸し借りはやめましょう。
☆トイレ後・外遊び後・食事の前は石鹸でよく手を洗いましょう。
☆プール前には健康管理に留意し、体調が悪いときは無理せず見学をしましょう。
☆プール前後は体をよく洗い、プール後は眼もよく洗いましょう。
☆高熱・のどの痛み・眼の充血等の症状がある時は、医療機関にかかりましょう。

【問合せ先:横須賀市保健所健康づくり課 電話046(822)4317】

鳥インフルエンザについて

鳥インフルエンザは人のインフルエンザとは異なり、鳥から鳥へと感染しますが、感染した鳥に接しなければ人へは感染しません。
これまで香港、アメリカ、オランダ、ドイツ、ベトナム、韓国等世界各地で発生していますが、人が感染した例は香港、ベトナム、オランダで報告されています。
人に感染した場合の症状は、発熱、咳等一般的なインフルエンザと同様なものがほとんどで、オランダでは結膜炎が主でした。
食品としての鶏肉、鶏卵を食することによる人への感染例はありません。鶏、小鳥を飼っている家庭や学校でも、飼育することが直ちに危険につながることはありません。
ただし、鳥に触ったあとは速やかに手洗い、うがいを心がけましょう。日本では鳥インフルエンザが人へ感染した例はありませんが、万が一、鳥に触ったあと体調が悪くなった場合は早めに医療機関に受診してください。
人インフルエンザ治療薬が鳥インフルエンザにも効果があると言われています。