1. 地域フォーミュラリとは?
地域フォーミュラリとは、地域の医師、歯科医師、薬剤師などの医療従事者とその関連団体との協働により、有効性、安全性に加えて経済性なども含めて総合的な観点から最適であると判断された医薬品が収載されている地域における医薬品集及びその使用指針です。
2. 目的と背景
地域フォーミュラリの目的は有効性、安全性、経済性を踏まえ、患者さんにとっての最適な薬物療法を提供することとされます。
横須賀市でも超高齢化社会が到来し、残薬やポリファーマシーといった薬剤関連の課題の解消が求められ、より効率的な医療提供や医療費の効率化が課題となっています。
患者さんのアウトカムを改善し、不適切な医薬品選択の幅を減らすことで、標準的な薬物治療に近づくために、地域フォーミュラリの活用が期待されています。
3. 横須賀市医師会の取り組み
2024年11月から横須賀市医師会と横須賀市薬剤師会が中心となり協議を続けてきました。さらに横須賀市、横須賀市歯科医師会とも協働し、この度、出来上がった地域フォーミュラリについて、ホームページで公開いたします。(現時点で4薬効群)
4. 注意点
地域フォーミュラリはあくまで地域における推奨薬の位置付けであり、処方医のいかなる医薬品アクセスを妨げるものではありません。処方する医師が自分の専門外の疾病について患者さんへ投与する際に地域フォーミュラリを利用する、といった活用が考えられます。すでに治療を開始している患者についてはフォーミュラリ収載薬へ切り替える必要はなく、投薬中の医薬品を継続することで差し支えありません。
またプライマリケア領域の薬剤が対象となり、急性期や重症例などは対象外です。
5. 地域フォーミュラリのメリット
| 患者 | 入退院、転院に伴う薬剤変更の減少による安心・安全な医療の享受や薬剤費の削減 漫然投与や成分重複回避などのポリファーマシー、残薬の解消 |
| 医療機関 | 薬物療法の標準化とそれによる業務効率化 薬剤の使用品目の収束による在庫問題の解消 薬剤鑑別作業など患者管理の効率化 災害時必要医薬品の地域統一化 |
| 保険薬局 | 在庫管理がスムーズになり、質の高い医療品確保と提供、医薬品供給困難への対応 より現実的かつ具体的な薬薬連携の実践 患者管理の効率化による服薬指導精度の上昇 |
| 行政・地域 | 医療費(薬剤費)削減 災害時必要医薬品備蓄、管理の効率化 地域の薬剤関連データの取得と活用 |
